大阪市のフェスゲ入札 26億円で落札
2008.2.8 13:09 人影もまばらなフェスティバルゲート=8日午前10時20分、大阪市浪速区(左)[塚本健一撮影]。10年前(1998年3月21日)は多くの家族連れでにぎわったのだが…(右) 大阪市交通局の土地信託事業で平成9年にオープンし、破綻(はたん)した都市型遊園地「フェスティバルゲート」(同市浪速区)をめぐり、市は8日、条件付き一般競争入札を実施、韓国資本が出資し設立した開発会社「FESTIVAL PLAZA APP」(同市淀川区、金大成代表取締役)が26億円で落札した。同社は、建て替えはせず商業施設として20年10月にリニューアルオープンさせるとしている。16年に市が200億円を投入し調停を成立させた施設は、7分の1以下の値段で譲り渡され、韓国系企業の手で再建が図られることになった。
市によると、同社は、韓国の食品販売企業連合の大象(デイサン)グループや、ソウルでホテルを経営するホテルプリンスソウルの経営者らがフェスティバルゲート再開発のために出資し、19年9月に設立、資本金は1億6900万円。入札に参加した同社関係者は「建物はそのまま使う。大阪市と相談しながら、計画の詳細を決めていきたい」と述べた。
市交通局によると、入札には6社から申し込みがあり、4社が審査を通過、このうち3社がこの日の入札に参加した。午前10時半に交通局3階の入札室で開札が始まり、落札業者の関係者が握手を交わしたが、再建策などについてはほとんど話し合われないまま会場を後にした。
会社が事前に市に提出した活用計画では、周辺地域だけでなく、アジア、太平洋を中心とした世界に開かれた「広場」として、アジア特産品販売やアジア映画専門館を設置。観光や文化、産業、教育の交流拠点とするとしている。投資額は施設購入代も含め六十数億円を想定している。
施設には、食料品市場▽サテライト放送局▽特産品販売店▽レストラン街▽保育所▽免税店▽格闘技ミュージアム▽スポーツジム▽屋上緑化公園▽イベント会場−などを入居させる予定。
入札予定価格は、鑑定結果から8億円と設定されていた。風俗営業や暴力団利用の禁止のほか、通天閣を含めた地域の景観に配慮すること、地域社会との共存共栄、一時利用的なものでないことなどの条件を付けた。ただ、順守期間は原則5年間で、その間の転売も禁止されていない。このため、建物の将来を不安視する声もある。退去を求めて係争中の入居テナントが残っており、これらの事情についても、特記事項として触れた。
平松邦夫市長は「市民の財産が大きく目減りしたとの批判はあるかもしれないが、この施設を保持し続けるほうが問題が大きかった。負の遺産の処理が1つすんだと思っている。応札した企業は適正な審査を経ているので韓国系であることに問題はない。今後、応札企業に地域のにぎわいを創出する役割を期待したい」と話した。
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【フェスティバルゲート】大阪市浪速区恵美須東の旧市電霞町車庫に、市の土地信託事業で「都市型立体遊園地」として平成9年7月18日に開業。総面積約1・4ヘクタール、総工費は約300億円。海底に沈んだ古代都市をイメージした外観で、高さ45メートルのゲートタワーがシンボル。建物の内外をジェットコースターが縫うように走っていた。開業当初はにぎわいを見せたが4年後には年間入場者数が初年度の半数まで落ち込み、16年2月に破(は)綻(たん)。その後、再建計画が立てられるがトラブルで白紙撤回され、土地建物は市が管理していた。
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■フェスティバルゲート 大阪市浪速区恵美須東の旧市電霞町車庫に、市の土地信託事業で「都市型立体遊園地」として平成9年7月18日に開業。総面積約1・4ヘクタール、総工費は約300億円。海底に沈んだ古代都市をイメージした外観で、高さ45メートルのゲートタワーがシンボル。建物の内外をジェットコースターが縫うように走っていた。開業当初はにぎわいを見せたが4年後には年間入場者数が初年度の半数まで落ち込み、16年2月に破(は)綻(たん)。その後、再建計画が立てられるがトラブルで白紙撤回され、土地建物は市が管理していた。